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ローズブルフォード大学サマースクール留学日記 ~更新~

8月1日

海外用のアドレスから失礼します。

今日は一日目という事で、各自が使う部屋の説明や今後の予定を聞き、 その後近くの巨大スーパーなどに買い物へ行きました。
初日は天候にも恵まれ、とても過ごしやすかったです。
こちらは、本当に自然が多く車の量があっても排気ガスの嫌な匂いを感じない程でした。
野生のリスを見かける場面もあり、全員大はしゃぎでした。
アーリー学長とも無事にお会いすることが出来ました。
まだ日本と違う文化に戸惑う場面もありますが、全員元気でやっています。

明日からは、いよいよ本格的な講義に入ります。
とても緊張しますが、自分たちにとって、きっとプラスになる経験なので悔いないように学びます。
それではまた明日連絡させていただきます。

鴨下 れいな

8月2日

おはようございます。
昨晩の地震は大丈夫でしたか(´・_・`)?

朝は、大学から2人の方が大学までの道を案内して下さいました。

今日は初めての講義でした。
ローズブルフォードはとても広くユニークなデザインや稽古室が沢山でした。
学校内のデザインやお店など全て学生が立ち上げたものらしく、お店には学生が働いていました。

英語の講義では、英会話を体を使いながら学んだり
皆で番組を作る設定でビデオを撮ったりしたので、とても自然に英語に触れる事が出来ました。
お昼は近くの中華屋さんで大量のご飯を食べました。
海外はやはり、量が多いです。

ワークショップでは、身体全体から声を出すということをしました。
芸術の子はその様な授業を受けていた事はあったものの、また新しいユニークな発生方法であったので感動していました。
初めての経験でしたが、表現する事の心地良さや自分の身体のエナジーの様なものを感じました。

スーパーなどに買い物に行くことがあるのでみんな少しずつ、お金の支払いや英語を覚えてきています。

それではまた、明日
連絡させていただきます。

REINA

8月3日

連絡遅れました。
3日目は午前にまず、英語を受けました。
グループワークで行い、好きな映画のワンシーンをカット割りで5場面表現し、そのあらすじを英語で紹介するなどして英会話を身につけていきました。

ワークショップでは、前日に行った発声方法を頭に入れながら、各グループに分かれて「日本にある空間」を考えて音だけで作り出しました。
普段は当たり前にある自分たちの国の音を考えるのはとても不思議な感覚ではありましたが、無意識でも自分たちの耳は音を感じていたのだなと実感しました。
夕方の日本の音や冬の日本の音を作り出しました。
身体も表現として動かしましたが、音だけで、こんなにも風景や様子を表現することが出来るのかと全員、感動していました。

午後は世界的にも有名なエジンバラフェスティバルへ出演する学生さんたちがいるので、その公演を見させていただきました。
言語は分からないものの、その場の作り出された空気や雰囲気を感じ取る事ができ、とても楽しい時間を過ごしました。
演じている人たちは、とても同じ大学生とは思えない程一人一人が輝いていて私たちは良い意味でのショックを受けました。
世界を見る事によって普段の自分の生活を考えさせられました。
三本の作品を見ましたが、全て言葉など関係なく、あの時間あの場所に居た全員が一体になって沢山の物を吸収出来た気がします。
演技をしている中に日本人の方が一人いらっしゃいました。
その方とも話す機会をいただいて、みんな熱心に感想を話したり、質問をしていました。

その後、アーリー学長がとても美味しいピザをご馳走して下さいました。
とても楽しくて素敵な時間を過ごしました。

とても濃い一日であったと思います。
イギリスに来て、ローズブルフォードで学ばせていただいて本当に良かったと感じています。

では、また連絡します。
鴨下れいな

8月4日

4日目はイギリスに来て初めてとなる観光の日でした。
イギリスの中心部とあって、とても賑やかでした。
日本とは比べものにならない程の大きな自然沢山の公園もありました。
しかし、その華やかな様子とは反対に街並みや風景はとても伝統的なものが多く、歴史もとても感じられました。
観光に来ていた全員が思わずシャッターを押したくなる様な風景で溢れていました。
また、宮殿近くまで行くと、当たり前の様に馬に跨った人や兵隊の行進を行っている光景を目の当たりにしました。
伝統を生で感じました。
人集りの先を追うと沢山のストリートパフォーマンスも見えて来て子どもも大人も皆、目を輝かせていました。夜ご飯を食べた後は、全員でナショナルシアターへ行きました。
劇中では、ワークショップでやった声の出し方や身体の動きの大切さを実感する部分が沢山ありました。
劇終了時は特別に月曜日からワークショップを行ってくれる方にシアターの裏側を見せていただきました。
実際に舞台に立たせてもらった時の見渡しはとても迫力がありました。
舞台で使われていた大道具も見せてもらえて、全員で大喜びでした。
この国がいかに「創造」と言う言葉を大切にしているのか毎日の様に感じています。

鴨下れいな

8月5日

5日目は、まず学校内にある生徒たちが製作したコスチュームを見させていただきました。
演劇のために作っているだけあってとても沢山の量がありました。
その後、部屋を移動してからはリサイクルをテーマにした服を3グループに分かれてデザインしました。
英会話では引き続き、映画のワンシーンを再現し実際にビデオで撮影して自分たちの英語力を確認する事が出来ました。

この日のランチは私たちのサポートをしてくださっている学生さんが作ってくれたイギリス料理でした。

かなりの量だったのですが、とても美味しかったのでみんなあっという間に食べ終わってしまいました。
その後休憩を取り、午後のワークショップでは2人組になって頭で考えず声と身体に身を任せコミュニケーションを測るというものを行いました。
初めは難しく考えていましたが、いざやってみると、楽しくて時間が過ぎるのはあっという間でした。 スッキリしたなどと自分を出し切れた様子の子も何人かいました。

ワークショップが終わってからは各グループごとに来週の火曜日に発表となる、日本の伝道の出し物の練習を行いました。
自分たちのやるパフォーマンスが、こちらの生徒から見た日本のイメージそのものに繋がるので、みんな真剣に日々練習を重ねています。

鴨下れいな

8月6日

6日目は観光2回目でした。
朝はアーリー学長が迎えに来て下さり、イギリスでとても有名な食品の出店が沢山並ぶ市場の様な所へ行きました。人がとても多く、プロの料理人が買いに来るとだけあって美味しそうな食べ物でいっぱいでした。
その後は伝統ある教会にも行きました。日本の教会とはまた違って神秘的で、とにかく綺麗で感動して涙を流す子もいました。

みんな思い思いの感情を抱いていた時だったと思います。
Tate Modern 美術館では、miroの作品展や現代アートが展示されていてその作品たちに刺激を受けました。
又、あんなにも凄いものを無料で見に来れるという環境にこの国の芸術に対する考えや思いを感じました。


夕食を食べた後はシェイクスピアでも有名なグローブ座にて劇を見ました。
昔ながらの劇場のため屋外で、とても新鮮でした。
舞台に幕がないというのも大きな特徴だったと思います。

正直、初めは有名な劇場と言う事もあり真面目で難いイメージがありましたが、とても面白く興味深いものでした。
立ち見で雨が降ったにも関わらず、あっという間に時間が過ぎていました。

〜感 想〜

・劇中、役者さんを今までに経験したことのない位に近くで見れたので感動しました。 舞台から降り、客席まで来て演技をしていた事に感動しました。

芸術教養学科 2年 宮内

・教会でシェイクスピアの作品に登場するキャラクターたちが大きくステンドガラスになって描かれていました。そのステンドガラスの迫力に驚きました。

子ども教育学科 2年 二本松

8月7日

この日でちょうど、一週間が経ちましたが本当にあっという間でした。
7日目はまず、アーリー先生と一緒に地下鉄を乗り継ぎV&Aへ向かいました。
現代アートと古来からの美術展で構成されていてとても興味深いものでした。
みんな長い時間かけてじっくり鑑賞していました。

その後、外でピクニックをする予定でしたが突然の雨によって中止になり、美術館の近くにある有名なHarrodsという高級デパートに行きました。
そこでお土産を買ったり買い物をしましたが、高級店ばかり並んでいるので、みんな少し緊張している様子でした。

デパートを出てからはBig Benを見ました。本当にその名の通り大きくて、一同大興奮でした。
同時にロンドンアイも一望出来て、『THEイギリス!!!』という感じがしました。

帰りは、街を見ながら船に乗って帰宅しました。
船から見える景色が本当に本当に綺麗で夕焼けが海に映り、なんとも口で説明仕切れない程でした。
この景色で感じた感動を短期留学に来たみんなと一緒に共有出来た事がとても嬉しかったです。

〜感 想〜
・景色がとても綺麗でした。
芸術学科 2年 谷口

8月8日
まず初めに連日報道されているイギリスの暴動についてですが今のところ、先生方の配慮の元、全員無事に元気でやっています。
残り少ない日数を精いっぱいに楽しみ、吸収したいものは一生懸命に学んでいます。

この日の最初の授業はローズブルフォードに通う生徒さんに指導してもらいながらの歌の授業でした。
曲はレ・ミゼラブルのDO YOU HEAR THE PEOPLE SING?でした。
有名な曲なので知っている子も沢山いましたが、英語の歌詞を歌うというのは知っている子にとっても、やはりなかなか難しいもののようでした。
発声練習もとてもユニークで、分かりやすく指導してくださって、とても同じ学生とは思えませんでした。

この日の英語の授業では、授業自体一つのがお話のようなものでした。
私たちが主人公となりゴーストハウスに一日逃げずに泊まることが出来たら賞金を貰えるという設定の元、進んでいく授業でした。

お昼の後は、先日舞台を見た際に出演していた方を先生として授業を行いました。
とても面白い先生で皆、笑いが止まりませんでした。
人間の素であったり、少し間抜けであったりする部分を出す「クラウン」の授業でした。
ゲームを通して自分のクラウンの要素を感じ取ったり、役に入り表現することによって感じ取ったりしました。
面白く、またとても興味深い授業でした。

全ての授業終了後は、9日目に発表となる日本の伝統文化紹介のリハーサルを行いました。 次の日がとても楽しみです。


本学では、ロンドンの暴動に関して、以下の保護者宛の通知に書いてある対応をとっています。

拝啓

炎暑の候、ますます御健勝のことと拝察申し上げます。
日頃、本学の教育にご理解をいただき厚くお礼申し上げます。

今回のローズブルフォード大学での短期留学も半分が終わりました。
日曜日の昼のニューズで北ロンドンのトッテナムでの抗議活動と暴動が報じられました。私から、学生たちに事件の日本での報道を伝え、学生たちの近況を保護者の方々にメール等で伝えるよう指示したところです。
また本学からの日曜日、夜の問い合わせに対して、アーリー学長から別紙のような報告が今朝届きました。8月8日、19時の返信です。日本時間8月9日午前3時にあたります。

今日9日、BBCの正午のニューズによりますと、東部ハックニーなどで店舗の略奪や車への放火が起きたほか、英中部のバーミンガムやリバプ.―ルなどで も暴動が起きていると報じられています。いろいろな事件の背景や原因が報じられていますが、現在アーリー学長と同行している本学教員に現地の状況を確認し ています。ロンドンは午前5時ですので、間もなく返事が来ると思います。

なおローズブルフォード大学があるシッドカップはロンドン市の中心街から北東へ約30キロ離れた閑静な田園都市ですから、事件の影響はまずないことと思 います。しかしながら、いろいろなケースを想定し、学生たちの安全を確保するために、ブルフォード大学の学長や同行教員と連絡を取りながら、いつも最上の 対応をしたいと考えています。

新しい情報が入りましたら、ご報告申し上げます。
ひとかたならぬご不安やもどかしさが募ると思いますが、現地との連絡を密にして、学生たちの状況を正確にお伝えしたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

敬具

有明教育芸術短期大学

学長  小林 志郎


小林 志郎先生

拝啓
貴学の学生たちは大きな成果を上げつつあります。学生たちは、日々英語を話すようになりました。 ちょうど、ローズブルフォード大学でのプログラムの半分が終わりました。学生たちと私たちはロンドンで忙しい土曜日と日曜日を過ごしました。シェイクスピ ア・グローブ座、テート・モダン美術館、セントポール大聖堂、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(陶磁器、家具、衣装、デザイン専門の美術館)を訪 問しました。学生たちはリラックスし、テムズ川を船でグリニッチまで行き、ちょっとした観光もしました。全員が食欲旺盛で、疲労の様子は見えません。

ロンドン市の中心街から離れた、ノース・ロンドンで事件(暴動)が起こりました。日本のマスメディアでも週末に報道されたことと思います。
この事件の影響は学生たちにはまったくありません。私たちは、学生たちが安全であるよう十分に見守っています。

敬具

学長 ミッシェル・アーリー


小林先生へ

お元気ですか?私・ジェイスン・アーカリ、学生、アーリー学長は、ローズブルフォード大学で素晴らしい時を過ごしています。スケジュールは、毎日大変充 実しています。学生の進歩は目覚しい限りです。学生は、授業にとても満足しています、とりわけシアタートレーニングの授業に。学生たちは、土曜と日曜にロ ンドンの数多くの素敵な風景を見てきました。学生たちは、とても自立してきています。イギリス式の生活様式にも慣れてきました。

この3日間、ロンドン北部での犯罪者による発砲をきっかけに起こった暴動によるトラブルが発生しています。暴動後、ロンドンのいくつかの場所で、多くの 犯罪者や反体制主義的な若者がこの機に乗じて、店からの略奪や建物を燃やしています。この状況はすぐに鎮圧されると思っています。学生は、危険な状況下に なく、暴動の脅威にさらされるかもしれない状況には、置きません。学生は、ローズブルフォードでの経験に刺激を受け、興奮し続けています。どうかご心配な さっている保護者の方々に、我々が学生の安全と健康を確実にする方策を取っているのでご安心くださいとお伝えください。

ロンドンから ジェイスン・アーカリ(本学教員)


これは、アーリー学長から小林学長宛に今朝(8/11)送られてきたメールです。小林学長が再度ローズブルフォード大学に本学の学生の現状について問い合わせたメールへの返信です。

小林学長

ロンドンは、すっかり落ち着いてきました。学生たちは、一生懸命勉強しています。今週は、100人のイギリス人学生に、有明教育芸術短大で学んだ日本舞 踊、紙芝居などのパフォーマンスを披露しました。日中も夜も、授業を受けています。今夜は、グループに分かれて希望の課題に取り組みました。オペラ座の怪 人を見るグループ、ビリー・エリオット(原題「リトル・ダンサー」というミュージカル)を見るグループ、パイナップルダンススタジオ(ロイヤル・オペラハ ウスの近くにある有名なダンススタジオ)でレッスンを受けるグループ、買い物をするグループなどです。全員健康で、すこぶる食欲旺盛です。

マイケル・アーリー(ローズブルフォード大学学長)

2011年08月11日(木)

2011年08月11日(木) | トピックス